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- 「働きたい」という思いを応援
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株式会社サンクスラボは、2015年に沖縄で設立されたベンチャー企業です。オンラインゲームなどの開発を行っているグレイトフルデイズ株式会社が母体となっており、その豊富なITノウハウと福祉ビジネスを融合したユニークな会社として、サンクスラボは誕生しました。設立のきっかけは、村上タクオ代表の「ある気づき」だったといいます。それは、オンラインゲームのユーザーの中には、ITに関する豊富な知識を持ちながらも、精神面の障がいや疾患を抱えているため、「働きたくても働けない」人がたくさんいること。
そうした皆さんに、ITをもっと有効利用することで、その方らしく働ける場所を提供できないか―。そう考えた村上代表がたどり着いたのが、ITと就労継続支援A型事業所の運営を組み合わせた独自のビジネスモデルでした。
- 九州に12拠点。広がる就労支援の輪
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就労継続支援A型事業所とは、一般企業での就職は難しい障がいや疾患を抱えた方々が、雇用契約を結んだうえで、一定の支援を受けながら働ける事業所のことをいいます。雇用契約を結んでいるので利用者は安定した賃金をもらえますし、スキルアップのための訓練も受けることができます。サンクスラボはこの就労継続支援A型事業所を、沖縄を中心に12拠点展開。2021年12月時点で、約250名の利用者が、パソコンの入力業務や自社インターネットサービスのメンテナンス業務など、さまざまな仕事に取り組んでいます。利用者はもちろん、人手不足に悩む企業からも喜ばれていることから、事業エリアは九州一円へと拡大中。業績も伸びており、今や年商の約7割を支える柱に成長しています。
- IT、放課後デイサービス、訪問看護にも挑戦
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2つめの柱は、IT事業です。同社はECサイト、スマホアプリ、オンラインゲーム、コミュニティサイトなどの企画・開発・運用も展開。3Dアバターで遊べるオンラインゲーム「MILU(ミル)」は70万人を超える会員を集めています。
さらには、放課後等のデイサービス事業や、訪問看護サービス事業にも挑戦。特に放課後等デイサービス事業は、沖縄から大分、熊本、佐賀へと着々とエリアを拡大しています。特色は、障がいを持つ児童を積極的に受け入れていること。またゲームでのタイピング練習など、IT教育を採り入れたプログラムが好評を呼んでいます。
その他にも、沖縄の海を守るサンゴの養殖や、韓国の食材を専門に扱うスーパーマーケット(下関市)など、新事業の計画がぞくぞくと立ち上がっています。
- 事業の数だけ、幅広いスキルを活かせる舞台がある
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年商は前期の11億円から、17億円へと増加中。社員数も250名を超えました。社員はさまざまなスキルを持った人材で構成されており、就労継続支援事業では福祉施設での経験が。IT事業では、システム開発やプログラミングのスキルが。放課後等のデイサービス事業では保育士や作業療法士の資格など、保有するスキルに応じたさまざまなキャリア形成が可能になっています。
- 人に喜ばれながら、新たなビジネスを育てる
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本社は沖縄にありますが、勤務地の選択肢は幅広く、基本的に希望する拠点で働くことができます。「拠点は九州一円にありますし、今後もさらに増えていくでしょう。スキルも含め、誰にでもマッチングする働き方ができると思います」と人事室長の仲里さんは胸を張ります。
社名の由来は、「感謝の気持ちを探求する」。すべての事業に共通しているのは、ダイレクトに人の役に立てるやりがい、困っている人を支援できる喜びです。個々に託された裁量権も大きく、今後の成長は社員しだい。ベンチャーならではのスピード感のなかで、今までになかった福祉ビジネス、理想のソーシャルビジネスを追い求めていくことができる会社です。
会社概要
- サンクスラボ株式会社
所在地 | 沖縄県那覇市泉崎1丁目4番10 喜納ビル3階 |
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URL | https://www.thankslab.biz/ |
代表者 | 村上 タクオ |
資本金 | 3300万円 |
設立 | 2015年12月 |
従業員数 | 196名 |