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リブワークは、近年めざましい飛躍をとげている住宅メーカーです。熊本に本社を置きながら、2019年には東証マザーズ(現グロース) への上場も果たしました。営業エリアも熊本県から福岡県へ着々と拡大を進めており、今年1月には関東進出の足掛かりとして千葉にも進出。2022年6月期の売上も、過去最高の137億円が予想されています。
- 業界にさきがけてネットやITを活用
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リブワークの商品は、設計の自由度が高く、それでいて価格はリーズナブル。安全性や品質にも徹底的にこだわっているのが特徴です。そうした商品力が成長の基盤になっていることはもちろんですが、起爆剤となったのは、時代を先取りした斬新なマーケティング戦略でした。インターネットがようやく家庭に普及し始めた90年代。業界ではチラシと展示場で集客することが常識だった時代に、「ネットで集客し、ネットで家を売る」という戦略を掲げたのが始まり。以後、さまざまなポータルサイトの開設、家にいながらモデルハウスの見学ができる「インターネット展示場」、VR(バーチャルリアリティー)を使ったマイホーム体験会など、業界初の試みを次々と実施。業界の新たなスタンダードを開拓してきました。さらに近年はYoutubeの公式チャンネルが大好評。リブワークの拠点がないエリアでもその名が知られるきっかけとなっています。
- 異業種とのコラボで、差別化に成功
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リブワークのもう1つの特徴的な戦略が、異業種とのコラボレーションです。ライフスタイルの多様化に対応した住宅づくりをめざして、「無印良品」「Afternoon Tea」「niko and ...」といった人気ブランドと提携。スタイリッシュな住宅を次々と開発・販売し、売上を伸ばしています。また、「niko and ...」とコラボレーションした戸建て商品「sketch」のモデルルームは、なんとイオンモール福岡の1階に出店。大型ショッピングモールの中に住宅展示場を作るという画期的な試みは話題を呼び、同社の知名度アップにもひと役買いました。
- AIによるプラン検索システム、3Dプリンター住宅など新戦略もぞくぞく
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既存の常識をくつがえすチャレンジで、業界内外を驚かせてきたリブワークですが、その勢いはまだまだ加速しています。
2022年6月には、AIを使った新築住宅のプラン検索システム「マイホームロボ」の販売開始を発表しました。これは、世の中にあるプラン(間取り図面)を集めてデータベース化し、キーワードを打ち込めば、希望のプランが簡単に検索できるというもの。社内の設計作業を効率化するだけでなく、社外にも広くリリースすることで、「プラン作りに悩みを抱えていた全国の中小工務店でも、顧客の要望にあったプランを提案しやすくなる」と瀬口社長は話します。
さらに、「3Dプリンター住宅」の研究開発も進行中だとか。この技術が実現すれば、工期短縮、低コスト、省力化など、さまざまな面で日本の住宅づくりに大きなインパクトをもたらすでしょう。
また一方では、国内の住宅メーカーでは初めて、家を建てる際のCO2排出量を算出し、全棟表示する取り組みもスタート。持続可能な家づくりというテーマにおいても、業界の先頭を走ろうとしています。
- 急成長中だからこそ、経験豊富な人材が必要
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会社の歴史はまだ25年。社員も約300名のうち、70名は2022年春に新卒入社した新人という、若い会社です。「人を育てながら、事業の成長をさらに加速させていく」というテーマにむけて、今後は中途採用にもどんどん力を入れていく予定だとか。社歴や年齢にかかわらず、意欲のある社員にチャンスを提供する社風があるだけに、転職者にとっても活躍のステージはたくさんありそうです。
会社概要
- 株式会社Lib Work
所在地 | 熊本県山鹿市鍋田178-1 |
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URL | https://www.libwork.co.jp |
代表者 | 瀬口 力 |
資本金 | 10億1477万3198円 |
設立 | 1997年8月 |
従業員数 | 259名 |